無駄を徹底的に省いて最小限の必要なものしか置かないシンプルな生活が、新たなライフスタイルとして大きな注目を集めています。例えばテレワークが可能な仕事をしているならビジネス向けのノートパソコンを用意しますが、余暇を過ごすエンターテイメントの部分もそのパソコンで行い、インターネットの動画配信サービスなどを利用して十分楽しめるなら、大きなテレビは必要ありません。洋服は普段着と仕事用のフォーマルな装い、寝間着程度で済むならば大きな収納は必要なく、最小限のクローゼットで十分です。料理はほとんどせずに外食やデリバリーで済ませるなら、キッチンも大掛かりなものは必要なく、最低限の炊事ができるだけで十分です。
部屋数が多かったとしても大半はデッドスペースになってしまうことも多く、いかに無駄が多かったのかを知ることになります。このようなシンプルな暮らしを集約させたのが小さい家で、価格がリーズナブルな上にランニングコストも安くなることから、住まいを手に入れたい方の選択肢になっています。今後の物価高や世界の情勢不安は十数年続くと見られており、派手さや豪華さよりも質実剛健で万が一の事態にも対応できるような備えをしたいという方も増えており、小さい家でシンプルな生活を送りながらいつでも対応できる体制を整えておきたいという意識が現れています。小さい家が新たなライフスタイルが台頭し、若年層を中心におしゃれで先進的な暮らしとして認知されつつあります。