住宅建築でも、注文住宅の建築はなかなか楽しいものがあります。おそらくその人が生きているうちに自分たちの希望で注文住宅を建築することができるのは、1回ないしは2回程度かもしれません。希望としては3回位は建築したいところですが、なかなかそれも叶わないところです。注文住宅を3回建築してようやく理想通りの家ができると言われているものの、あまり現実的な話ではありません。

そうだとすれば、その1回のみに全力を注ぐのが重要と言うわけです。とは言え、設計自体は楽しいものである一方でなかなか難しいものがあります。やはり3回建築した方が良いと言われている理由は、1回目ではなかなかわからない部分があるからです。例えば、できるだけ日当たりの良い住宅が良いと考え、大きめに窓を設定したとします。

注文住宅の窓を設定して大きめにする家は多いですが、もちろん日当たりが良くなると言うメリットがある一方で、部屋のかぐや物の配置が難しくなるといったことも考えておかなければいけません。これはどのようなことかと言えば、基本的に大きな窓のそばには、あまりものを置くことができないと言うことです。例えば人間の身長ほどの本棚を大きな窓の前に置いてしまうと、結局窓を置いた意味がなくなってしまいます。かといって部屋にスペースがなければ本棚を置く場所がなくなってしまい、結果的に窓を塞ぐことになりほとんど高いお金を出して支払った窓の存在が無意味になると言っても良いかもしれません。

このように考えれば、理想だけで住宅を設計すると、結果的にあまり良い思いをしないと言うことがあります。できるだけ人々の成功例や失敗事例を学びそこから糧にするしかありません。