注文住宅は建築することに多額の資金が必要になるので、親が資金協力を申し出てくれる場合があります。注文住宅は仕事をするうえでの遣り甲斐になる場合もありますし、それまで働いてきたことの証として機能することも期待出来ます。そういったことを考えて建築を検討し始めた場合は、誰にも頼らずに完成させたいと考える傾向が強くなります。せっかく援助を申し出てくれている状況でも親に頼ると満足感が得られなくなり、注文住宅を建築する意味が半減してしまうと考える人もいます。

親はいつまでも元気でいてほしい存在ではありますが、現実的にはそうはいかないと考えておかなければいけません。自分の遣り甲斐や夢の実現も重要ですが、親に対する感謝の気持ちを伝えることも大切です。表向きは援助という形になりますが、自力で建築出来る経済力を持っている人にとってはそういう面だけではありません。実質的には親孝行の一つになり、資金協力によって得られる満足は援助を受ける側では無くて、援助する親の方が大きくなります。

親としては子供の大仕事の役に立てたわけですから堂々と訪問することが出来ますし、将来的に同居する場合でも遠慮する必要がなくなります。独立して立派になった子供を見てもらうことも大切ですが、援助を受けることも優しさになる場合があります。無理をして生活に窮する状態になったのでは親を心配させる結果になってしまい、独り立ちした自分を見てもらうことも出来ません。